地域づくりインターン生 小田原 雪絵
体験結果レポート

 小田原 雪絵

  在籍校 : 東京農業大学 国際食料情報学部  
派遣地域 : 熊本県球磨郡須恵村
  派遣期間 : 平成13年8月9日~8月27日 19日間  

須恵村の概要
地理: 熊本県南部の人吉球磨盆地のほぼ中央に位置している。村の南部は球磨川が流れており、北部は山岳地帯となっている。
人口: 約1500人(平成13年)
気候: 西南暖地型気候 温暖多雨 (盆地特有)
秋から冬は霧が多く発生中国からの黄砂が降る
基幹企業: 農業
  ◆球磨郡の特徴◆
球磨弁: いみしか~  ぎゃ~  じゃっじゃっ  どぎゃん  アマメ 
などなど多彩で巧みな言葉で私たちを悩ました。
球磨焼酎: 皆さん大好き☆焼酎
さかずき: 焼酎をサカズキでいただく。これが始まると止まらない。
お酒を渡されたら飲む。いっぱい飲む。
球磨ケン: お酒の席で大活躍なゲーム。白熱する。
その他: 温泉(お風呂)が多い。しかも雰囲気も良い
 
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体験内容
エンブリー博士の著作を用い須恵村の歴史と現在を学ぶ。
青年団主催のカワセミ祭りのお手伝い
盆行事の体験・精霊流し・盆まんじゅうづくり
球磨川マラソン運営のお手伝い
合併問題の勉強会
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活動内容の紹介
戦前の日本の農村・須恵村を研究したエンブリー博士の学習
昭和10年(1935)8月~11年(1936)年12月の間、人類学者であるエンブリー博士は日本語の堪能な夫人と日本の代表的な農村の例として、須恵村をあげて農村の生活や習慣・文化を研究するため滞在した。戦前日本の農村の研究はとてもめずらしく、農村の歴史を知るにバイブル的存在ともいえる。
研究を出版した本には、詳細な村の地図、当時の代表的な家の様子や行事の紹介など村民を中心に2000枚近い写真を用い、鮮明に書かれている。これを元に私たちは写真の風景と現在を比べながら村内を歩いた。<村には昔の造りの家が残っている>村全体が資料館のようだった。
探索中に、当時少年であった村の方々にお話しを伺えた。その中で印象強いことは、村民はエンブリー博士の研究に非常に協力的でオープンであった事だ。今のようにボーダーレス化していない時代に外国人研究者を迎えるのは気軽ではないのに。写真をみても皆ありのままを見せている感じが分かる。
私達は須恵村の歴史と現在とを比較しながら、今後エンブリー博士の功績をいかに須恵村に還元するかを話し合った
話題騒然・5ヵ町村合併問題について
昭和30年ごろ昭和の大合併を受けて、5ヵ村で起案された須恵村、深田村、免田町、岡原村、上村の合併は当時所有林などの問題と高度経済成長も助け、地方交付税と過疎対策事業の恩恵で村々は合併を急がなくてもやっていけたため計画は流れた。
しかし、近年の財政問題等の悪化により、合併を再起案。15年4月からは新しい町が誕生する。
 
  この5ヵ町村の合併は全国例をみない対等合併である。現在、中球磨5ヵ町村合併協議会事務局を中心に、合併へ向けて会議や条例の決定など進めている。表面では進んでいるが、実際住民たちの不安がのこされたままであるのを感じた。理解を深めるため、広報での説明や座談会がひらかれているが拭い去れないのが現実である。
新しい町への大きな一歩として、町の名前が決定した。あさぎり町だ。
川辺川ダムのお勉強と視察
全国的にも有名な川辺川ダム問題。予定地にあげられている五木村(須恵村の近く)を中心にして、建設をめぐり大きな波紋が広がっている。<須恵村にとってもダムができる事によって恩恵がある。>
川辺川ダム建設の発端は、昭和38年から3年間続いた大水害で起案された。予定地の五木村は川辺川の上流に位置する人口約2000人の、小さな集落が点々とある山岳地帯の村である。建設のために村の中心部の集落が埋まる。当初、五木村は反対していたが昭和55年ごろから、新しい村つくりを徐々に進めていった。ダムも建設の方向にいきつつあった。問題はここからである。初め反対しなかった下流の人間から近年、反対の声があがった。また、環境保護団体からも反対運動が起こっている。現在川辺川ダムをめぐり、地域の理解を深めようとしているがスムーズに建設へと事が運ばない状況にあるといえる。五木村にとっては今更・・・。と思ってしまうのでないかと思う。すでに五木村は新しい役場を建設中だ。ダム建設のために離村した元五木村住民も多い事だろう。反対する理由の一つに環境破壊がある。それを配慮してか環境を考えたダム作りが考案されているらしい。
ダムという大型公共事業は川辺川周辺に大きな溝をつくった。人の様々なダムへの複雑な心境を見た。
村カワセミ祭り(青年団との交流)
須恵村の夏祭りであるカワセミ祭りは須恵村の青年団が主催である。準備は何日も前から行われ、前日から私たちはお手伝いをしたが、炎天下の中設営するのはキツイものがあった。しかし、花火がとても真近でキレイで祭り後、村の青年の方々と交流しながらの一杯は格別だった。
◆村の青年の方と話で気になった事◆
ほとんどの若者は、一度は村をでようと思う経験があるという事 (私もこう思うかもしれない)
お盆・精霊流し
◆盆饅頭づくり◆
初盆では精霊ながしを行う。球磨川に飾りつけをした船を流す。
送り盆の時にはロウソクをお墓に着くまでの間、間隔をあけながら置いていく。幻想的です。
ホームステイを通じて
私たちインターン生はそれぞれ一戸一人づつホームステイとして民家に滞在させて頂いた。
私はイチゴ農家にお世話になった。食の宝庫なオウチで私はたくさん食べ勉強し、たくさんわらった。
  ◆ホームステイのよかったところ◆
  ・ まるで須恵村民
・ 寝る時間以外の時間はすべて地方体験交流
・ 自分のやりたかった(知りたかった)事柄がスムーズに現実になる。
・ ホストファミリーという家族がいる事で、安心していらえる。
・ その土地の食事(食材)の料理が食べる事が出来る.料理方法も勉強できる。
・ 村民としての意見がすぐにきける環境にある事
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地域への提案と感想
須恵村の今後を思うとき決まって、須恵村として?それとも合併後の須恵地域として?どちらで考えようかと悩む。合併を控え須恵村はどんな準備をするべきか。
ここで、合併前の村に提案するのは須恵の文化ホールを使って、合併協議会の局の方、各町村の役場の方、住民代表の方を中心にパネルディスカッションを行う。合併を進めるにあたり、住民にもっと知ってもらう。回を重ねるごとに、既に合併を行った地域の役場やその関係者をよんで(出来れば一般市民の声を聞きたいが)話をしてもらうのも良いかもしれない。アンケートも必要であるし、また家庭の中でも合併に対しての話し合いの呼びかけをする。教育の場でも合併に関して学生に話をするべき。子供の理解も必要だ。これは5ヵ町村公平に行うべき。
◆インターン中にグリーンツーリズムや農業体験の話がよくでた。最近地方がこのような事業をおこなっている。ほとんどのところは家族・子供対象が多い。逆に聞かないのは女性グループ対象だ。こんなのはどうだろう?農村リラックス。中球磨地域は温泉が充実しているし、星もキレイ、星見会開催。おまけにホタルもいる、ホタルツアー。川もあって、屋形舟、水遊び。森林浴だってできる。さらにアウトドアも可能だしもちろん農業体験も。温泉は温泉キップなんて作って楽しく。そこに、エステやマッサージ施設を併設。熊本美人のできあがり?女性の方々ははもちろん、幅広い年層に気に入られるかも。須恵に星の見える露天風呂があったらどうだろう?また、文化材もある事だから、大いに教育に生かしてほしい。騒々しい場所はない気持ちいい村。都会に威張れる地方の魅力の一つは静けさです。
◆文化ホールについて・図書館充実を図って欲しい.学習室も必要であると思う。カルチャースクールを行うようなところも備えて、新しい町の住民の学びの場になったらいいと思う。住民対象の静かな環境を利用したウォーキング講座も良いと思う。
◆役場のかたに◆
滞在中いろいろ意見を言いましたが、須恵にはパワーがあると思います。せっかく小さくまとまりがいがあるのですから、役場内でのいろんな部署がいろんなアイデア提案<若い人も言えるような>できる環境作りをしてみんなで村のこと考えよう!と勢いよくいってほしい。(きっと都市じゃできないです。)須恵は保守的とありましたが、地元へ帰って思ったのは都市の公務員の方がもっと保守的かもしれないと感じたのです。役場は表面的な処理しかできないように思えた。それは自分の地域だってゆう思いが薄そうに感じたからです。
◎都市が出来ない手づくりの気分の村づくりは、きっと楽しいと思います。小さいからこそ地域に心が入ります。優しい須恵の方々とこれから先も交流してゆきたいです。
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