1994年4月 埼玉県から岩手県普代村へIターン
荒木輝雄さん(54歳) 農業

   岩手県北東部の普代村で農業を営む荒木さん。県営の農地開発地約32ヘクタールを借りて、ジャガイモや麦、そば、大豆などを栽培している。役所から斡旋された教員住宅に住み、車で15分ほどの農地に出かける毎日だ。新規就農者としてこの地に移り住んだのが6年前。2ヘクタールを借りてのスタートだった。
「人生の後半は田舎で暮らしたい、田舎で生計をたてるなら農業でと考えました。ただ当初は、どこまで本格的に農業を行うか、はっきりとは決めていませんでした」それが47歳のとき。

 その後、約1年かけて情報を収集し、まずは、東京・有楽町にある全国農業会議所に出かけて相談。新規就農者を募集している全国の自治体を紹介した小冊子を見て興味を持った約60の自治体に手紙を出した。手紙にはその地で農業を行ううえでぜひとも知りたいこと、支援制度に関することをはじめ、作物の内容や1戸あたりの出荷量 、土壌条件や平均気温などを質問項目として約20項目も列記したという。

荒木輝雄さん。1945年生まれ。大学卒業後、首都圏で翻訳業に携わる。93年に普代村にIターン、作目は麦、大豆、そば、ジャガイモなどが中心だ。

  回答のあった自治体を比較検討し、十数カ所に絞り込む。その後各地に出かけ、新規就農者として移住した場合、実際にどんな農業ができるのかを自治体の人に会って話を聞きながら確かめる。そうやって決定したのが普代村。48歳のときだ。
 
「ジャガイモを始める時は、その権威である大学の先生に手紙をだし、直接教えを請いました」というほど研究には熱を入れた。

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