群馬県藤岡市から南牧村へUターン1994年〜
 岩井 武さん(46歳)
 民宿経営。祖母、夫婦、子供3人と同居中

 

 

 


 

 

 



昔からやりたかった民宿をUターンで実現


 私が南牧村に住むようになったのは、36歳のとき(1994年)からです。それまでは藤岡市に13年間住んでいて、自衛隊とか、スーパーで魚屋や八百屋の経営をしていて、Uターンしました。

 藤岡市からUターンした理由は、昔からやりたかった民宿をやるためです。それで、毎日、釣りをしたり山へ行ったり、自分の好きなことをしてくらせればいいなって思っていました。どこで民宿やろうかなって考えてみたら、親の面倒も見なければいけないし、実家しかないって、簡単に決めました。

  


岩井さん近影


 とにかく思いつきで決めたから、なんにも準備してないし、家族にも相談しませんでした。妻にはブゥブゥ不満は言われたけど、なんとか納得してもらったというところです。子供は小学生のころから休みのときに南牧村に来ていたので、わりと早く慣れたけど、妻は馴染むのに時間がかかったみたいです。

 近所づきあいは、何にもできてないですね。といっても商工会に友達が多いので、村の祭りをやるときは品物を提供したり、できる限り協力はしてるけど、民宿の忙しい土・日曜日にイベントが開催されるからなかなか参加できなくて残念です。

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自然とふれあいながらの自由な民宿経営

 今の生活を簡単にいえば、民宿での料理は、朝、もしくは昼に魚(ヤマメ、イワナ)を釣ったり、コゴミ(ゼンマイのようなもの)を山で採ってきたりしてお客さんに出してます。近くで取れない食材も、市場関係とか以前の勤務先の知り合いから、いいものをまわしてもらっているので、助かっています。

 今のところ、民宿の宣伝はなんにもしてないけど、お客さんに気に入ってくれているみたいでせっかく来てくれた人を断ることもあるくらいです。うまくいっているのは、田舎の料理を出すことで田舎らしさを楽しんでもらうように気を使っているからだと思います。あと、当初の家を建てた当初は予想していなかったのですが、今思うと少し家が小さいなぁと思ったりもします。でも大きくすると、料理やサービスにも気が回らなくなるので、今のままがいいのかなって思います。民宿を始めて10年がたつけど、始めのうちは、いろいろ苦労もありましたが、今は楽しく趣味と実益を兼ねてやってます。

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田舎暮らしをしたい人たちへのアドバイス

 これから移住しようと思っている人たちにアドバイスするとすれば、近所の人と上手くやっていくことにつきます。やっぱり、近所づきあいができない人じゃ、田舎暮らしは上手くいきません。あと、田舎って何でも安いと思っている人がいるけど、近くに店がないので、(移動手段としての)車が必要だし、その他にも、いろいろ費用がかかることなども知っておいた方がいいですね。あと、田舎暮らしを楽しめるように、(空き家だけでなく)野菜や花を作れる程度の畑を用意した方がいいと思う。他の人を見てると、古い空き家を買っても、後で水道やトイレなどの修繕に何百万もかかったりするって話を聞きます。だから、あまりお金がかからないで来られるような仕組みとか、リフォームにどれだけのお金がいるかといったことを知ることができると、田舎暮らしをしたい人が安心できると思います。
 

 

 

 



民宿外観

 

 地元に住む者としては、南牧村が会社をつくって人を集めるようなことはしてほしくないですね。それよりも、山林整備のための仕事をつくったほうが長い目で見たらいいと思います。将来を考えたら、お金のある高齢者に来てもらうために、老人の福祉とそこで働く若い人たちの住宅があれば、村から出て行く人が減る気がするから人を大事にするまちづくりをして欲しいですね。


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